2026年9月08日
「子どもの耳垢がたまっているけれど、自宅で取ったほうがいい?」
「耳掃除をしていたら、子どもが急に動いて怖かった」
「耳垢だけで耳鼻科を受診してもいいの?」
小さなお子さんの耳掃除について、このような疑問をお持ちの保護者の方は少なくありません。
結論からいうと、子どもの耳垢が気になる場合、耳鼻咽喉科でご相談いただいて構いません。
むしろ、耳の奥まで無理に耳掃除をしようとするより、耳鼻咽喉科で状態を確認してもらうほうが安心な場合があります。
耳垢は、すべて取らなければいけない?
実は、耳垢は「汚れ」だから必ず取らなければいけないもの、というわけではありません。
耳垢には、外耳道を保護する役割があり、耳には耳垢を自然に外へ排出する「自浄作用」もあります。
そのため、見えている耳垢をすべて取り除かなければならないわけではありません。
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも、多少の耳垢であれば家庭で無理に取る必要はなく、耳の中を頻繁にいじらないことが勧められています。
子どもの耳掃除は意外と難しい
大人であれば、ある程度じっとしていられます。
しかし、小さなお子さんの場合、
「耳掃除を始めたら急に動いた」
「嫌がって逃げてしまう」
ということもあります。
耳の中は鼓膜まで続く細い通り道です。
耳かきや綿棒を奥まで入れると、外耳道を傷つけたり、思わぬ事故につながったりする可能性があります。
特に、子どもが突然動くことを考えると、家庭で耳の奥まで掃除することはおすすめできません。
綿棒なら安全?
「耳かきは怖いから綿棒なら大丈夫」
と思われる方もいるかもしれません。
しかし、綿棒でも耳垢を奥へ押し込んでしまうことがあります。
また、外耳道の皮膚を傷つけてしまい、痛みや炎症の原因になることもあります。
耳の入口付近をやさしく拭く程度にして、耳の奥まで入れる耳掃除は避けましょう。
こんなときは耳鼻咽喉科へ
次のような場合には、一度耳鼻咽喉科でご相談ください。
• 耳垢がたくさん見える
• 耳垢が硬く詰まっている
• 耳を痛がる
• 耳を頻繁に触る
• 耳だれがある
• 聞こえにくそう
• 呼びかけへの反応が悪い
• 家庭で耳掃除をするのが難しい
• 耳掃除をしていて出血した
• 耳の中に何か入ってしまった
特に、耳垢が詰まっていると、音が耳の奥へ伝わりにくくなり、聞こえに影響することがあります。
「最近、呼びかけても振り向かない」「テレビの音を大きくするようになった」などの変化がある場合は、耳垢だけでなく、聞こえそのものについて確認することも大切です。
「耳垢だけ」で受診していい?
もちろんです。
耳鼻咽喉科では、耳の病気だけでなく、耳垢についてのご相談も行っています。
特に小さなお子さんの場合、
「耳の中を見るだけでも大変」
「家庭では耳掃除ができない」
ということもあります。
そのようなときは、無理に家庭で取ろうとせず、耳鼻咽喉科にご相談ください。
耳垢がベタベタしているけれど大丈夫?
耳垢には、乾燥しているタイプと湿っているタイプがあります。
ベタベタしているからといって、それだけで病気というわけではありません。
耳垢の性状には個人差があります。
ただし、耳だれや痛み、かゆみなどを伴っている場合には、耳垢以外の原因がないか確認することが大切です。
お子さんの耳を守るために
耳掃除は「きれいにするほどよい」というものではありません。
耳には本来、自分で耳垢を外へ出す働きがあります。
ご家庭では、耳の入口付近をやさしく拭く程度にして、耳の奥まで無理に掃除しないようにしましょう。
「耳垢が気になるけれど、どうしたらいいか分からない」
「子どもの耳を一度見てもらいたい」
という場合には、耳鼻咽喉科へご相談ください。
ゆい耳鼻咽喉科では、お子さんにもできるだけ安心して診察を受けていただけるよう、声かけや診察の進め方にも配慮していきたいと思っています。
耳垢のことだけでも大丈夫です。
「これくらいで受診していいのかな?」と思ったときこそ、どうぞお気軽にご相談ください。
ゆい耳鼻咽喉科
要町駅4番出口すぐ